2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ファイルをディスク上で暗号化し、ログイン時に自動で復号する方法まとめ(Windows・Linux)

概要 モバイルPCなどでは、盗難のリスクがあるため、機密性の高いユーザーデータはディスク上に平文で保存せず、適切に暗号化した状態で保存することが望ましいといえます。ただ、復号のために専用のパスワードを入力するような方法は手間がかかるため、この…

特定アプリケーションのTCP・UDP通信を透過的なSocks5プロキシ経由にする方法(Windows・Linux)

概要 ネットワーク上の制約を回避するためにプロキシやVPNのような類のものを使用するにあたって、(必ずしもそれ自体ではプロキシなどに対応していない)特定のアプリケーションを対象に、またTCPだけでなくUDPにも対応したいということがあると思います。 …

マルチユーザー&root権限なしの環境で他ユーザーからTCPポートを保護する

sshサーバーなど、多くのユーザーが1つのオペレーティングシステムを共用するマルチユーザー環境では、TCP/UDPのようなポートを使用するアプリケーションを起動するとそれは他のユーザーからもアクセスできるようになります。これはセキュリティ的に望ましく…

cgroupのnet_clsを使って、特定のプロセス(ツリー)に対するiptables/nftablesルールを設定する

概要 Linuxのcgroup機能とは、プロセスをグループに分けて管理し、その単位ごとにCPU/メモリの割り当て等の設定を可能にするものです。 cgroupのサブシステムにはcpu, memoryなどの他にnet_clsというものがあり、これを使うと指定したグループからのパケット…

Linuxで一つのパケットに2回(複数回)NATをかけるための2つの方法

概要 LinuxでNATなどを担当するiptablesやnftables(中身はnetfilter)の機能では、一つのパケットに2回以上SNATあるいはDNATをかけることはできません。SNATでもDNATでも、パケットにNATをかけると一度決まったらそのパケットのNATに関する処理はそこで完了…

NAT動作をめぐる誤解まとめ

概要 この記事では、P2P通信の快適性などに大きく影響するところでありつつ、メーカー・プロバイダ側からそれほど積極的に情報が提供されているとは言えないNAT機器の動作について、よくある誤解をいくつか取り上げて解説します。 NAT動作に関する前提知識(…

Linuxのnetfilterのconnection trackingとNAT動作の仕組み

概要 LinuxではNATやファイアウォールなどのパケットの扱いを担当するカーネルの機能としてnetfilterというものが搭載されており、特にそのconnection trackingの機能を理解することがLinuxのNAT動作の理解には不可欠です。また、安価な市販ルーターの多くは…